お値段以上?のミニアンプYAMAHA THRシリーズ!!
2020.09.18 編集長のブログ皆さん御機嫌如何でしょうか。編集長です。
今回は自宅でもアンプを使って練習したい!という方におすすめの、家庭用ミニアンプをご紹介します!
今回おすすめしたいのはYAMAHAのTHRシリーズ!
このTHRシリーズは2011年に登場してから、小型アンプとは思えないほどのハイクオリティな音質で高い評価を得ていました。
そして発売から8年後の2019年、新たに「THRⅡシリーズ」が様々な機能を携えパワーアップして登場しました。
今回はこの最新モデルの3機種「THR30ⅡWireless」「THR10ⅡWireless」「THR10Ⅱ」について詳しく解説していきたいと思います!
様々なサウンドバリエーション
1.8種類のアンプモデル×3種類のアンプモード
まずはエレキギター用のアンプモデル5種類「CLEAN」「CRUNCH」「LEAD」「HI GAIN」「SPECIAL」、これに加えてベースアンプモデルの「BASS」、アコースティックギター用の「ACO」、フラットボイシング※の「FLAT」の計8モデルがあります。
※フラットボイシング…アンプを通さないクリーンな音色。キーボードなどのライン入力のサウンドにもエフェクトをかけることが出来る。
これらのアンプモデルをさらに3種類のアンプモード「MODERN」「BOUTIQUE」「CLASSIC」で使い分けることができます。例えばクリーンアンプ1つとっても3種類のモードを楽しめるのです。
つまりギターアンプだけで15種類、全部合わせると24種類ものバリエーションのアンプモデルが搭載されているわけです。
豊富すぎるくらい豊富ですね。
2.8種類のエフェクト
空間系、モジュレーション系のエフェクトをほぼ全て網羅しています。
CHORUS、FLANGER、PHASER、TREMORO、ECHO、ECHO/REVERB、
SPRING REVERB、HALL REVERB
※ECHOはディレイのことです
こんなにあれば持っていないエフェクターがあっても気軽に楽しむことが出来ちゃいますね。
様々なワイヤレス機能
1.Bluetooth機能
スマートフォンやタブレットを繋いでオーディオ機器として使うことが出来ます。曲をかけたままギターを弾くこともできるので、曲に合わせた練習が捗りそうです。
2.専用アプリ「THR Remote」
実際に使用するとかなり重宝されることになると思うのが専用アプリ「THR Remote」。まずアプリをスマホにインストールすると、本体のノブを直接いじらなくてもスマホの画面から操作することが可能になります。うーん、テクノロジー。iOS/Android/Win/macOS対応なのでPCからでも操作可能です。
本体で操作できないパラメーター(ディレイのフィードバックやディレイタイムなど)もアプリから細かく設定することが可能です。
さらに、Bluetooth対応のフットスイッチを使用することでプレイ中でも足元でエフェクトのON/OFFの切り替えや、自分が設定したエフェクト(ユーザメモリ機能)の切り替えをすることが可能です。
ちなみにYAMAHAおすすめのフットスイッチはIK Multimeda社のiRig BlueBoardだそうです。
3.ギターのワイヤレス接続
別売りのLine 6 Relay G10T を使うことで、THR30ⅡWirelessとTHR10ⅡWirelessではギターとアンプの接続をワイヤレスにすることができます。練習しようと思ったときにわざわざシールドをつけて終わったらシールドを巻いて…という面倒臭さから解放されるのはありがたいですね。思い立ったらスイッチ一つ入れるだけ!です。
4.充電式バッテリー
こちらもTHR30ⅡWirelessとTHR10ⅡWireless限定ですが、リチウムイオン充電池が搭載されておりフル充電で連続5時間使用することができます。ギターのワイヤレス接続を使えば、ギターを下げて片手にTHRで家中どこでも移動して演奏できちゃいます。もちろんACアダプターもついてますよ。
その他さまざまな機能
1.オーディオインターフェイスになる
全モデルにオーディオインターフェイス機能として使用できるUSB端子が搭載されています。このUSBはクラスコンプライアント対応なので専用のドライバーを入れることなく簡単にPC、スマホ、タブレットなどに接続することができます。
さらにTHRを購入すると音楽制作ソフトのCubase AI/ Cubasis LEのダウンロード版ライセンスがついてくるので、自分が弾いた音を録音したり、本格的な弾いてみた動画を作成することが出来るようになります。
また、THR30ⅡWirelessのみLINE OUT端子が搭載されています。これによってクオリティの高いレコーディングが出来たりと、よりプロフェッショナルな使い方が出来るようになります。
2.チューナー機能
本体のHOLD TUNERを長押しすることでチューナーが起動します。私のようにクリップ式のものを使っている人にはこれは地味にありがたい機能でしょう。
3.ユーザメモリ機能
アンプやエフェクトなど好みのサウンドができたら、ユーザメモリボタンを長押しすることで設定を保存しておくことが可能です。本体に保存できるのは最大で5つまでですが、専用アプリを使えばさらに多くの設定を保存しておくことも可能です。
改めて3モデルの違いの比較です。
|
THR30ⅡWireless |
THR10ⅡWireless |
THR10Ⅱ |
出力 |
30W |
20W |
20W |
Bluetooth |
〇 |
〇 |
〇 |
アプリ |
〇 |
〇 |
〇 |
ギターワイヤレス |
〇 |
〇 |
× |
充電 |
〇 |
〇 |
× |
LINE OUT端子 |
〇 |
× |
× |
値段(税込) |
\59,400 |
\52,800 |
\35,200 |
ただし!注意点
さんざん説明しておいてなんですが、お値段が少しお高いのが難点です。
特に目玉であるワイヤレス機能のついたTHR30ⅡWirelessとTHR10ⅡWirelessは5万越えな上に、別売りのLine 6 Relay G10T(1万3千円くらい)を合わせたら6~7万円を超えてしまいます。
「こんなに便利な機能はいらないからもう少し安価で手に入れたい!」という方には、
十分すぎるくらい音質も機能も充実した旧モデルのTHR10であれば3万前後で購入できますのでこちらがおすすめ。
さらに、「とにかく音が出せればいいよ!」って方はTHR5なら2万前後で購入できちゃいます。
こちらも音質はミニアンプとしてなら文句をつける所は無いと思います。
アンプのタイプはそれぞれTHR5:5種類、THR10:8種類となっており、THRⅡシリーズに比べれば種類は減りますが選択肢が減る分迷うストレスは無くなりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は小型アンプTHRシリーズの紹介でした。
自宅で練習するときはついつい面倒くさくて生音で練習しがちですが、アンプに繋いだほうが細かいギターのニュアンスを感じられて良い練習になると思います。
個人的には購入したエフェクターを自宅ですぐに試したいので、なるべく音質の良いアンプが欲しいところです。その点ではこのTHRシリーズは音質には文句の付け所が無いどころか、アンプの種類ごとに細かなエフェクターの相性を弾き比べることができるのでエフェクター好きなあなたにも超絶おすすめできる小型アンプです!
機会があればぜひ試奏してみてください!
それではみなさん、今日も良きエフェクターライフを!