ジャズマスター、ジャガー、ムスタングのブリッジ問題を解決します。
2020.07.08 編集長のブログ皆様ご機嫌いかがですか?エフェクタープレス編集長です!
本日はタイトル通りジャズマスター、ジャガー、ムスタングのブリッジ問題を解決します!!
上記のギター、見た目はかっこよくて良いんですが、悩まされるのがブリッジ問題。
これらはストラトキャスターやテレキャスター、ギブソンのギターなどと違い、ボディに設けられた穴の中にブリッジのポールが差し込まれた状態。
ポールの直径は穴よりも小さく、隙間が空いているため演奏するとすぐにブリッジの位置がずれる、傾く、それ故にチューニングがすぐにずれる。トレモロなんか使った日にはとんでもないことになってしまいます。
音に関してもブリッジが不安定な状態なので一般的にペケペケした音が鳴ると言われています。
昔の人はどうやってこんなブリッジで安定して演奏していたのかと不思議だったのですが、調べてみると昔ジャズマスターが登場した時にはその名の通りロックではなくジャズギタリスト向けに作られており、弦も今で言うアコースティックに張る弦くらいゲージの太いものを使っていたようです。
※ちなみにジャガーはジャズマスターの上位版として発売されたとのこと。
また演奏方法もロックのようにガシガシ弾くのではなくソフトな演奏方法だったのでそれほど問題はなかったのだとか。
なるほど。ではやはり現在のスタイルに合わせて色々と改造をしないといけないのだな、ということで調べているとこれらのギターは定番の改造方法がいくつかあるようです。
①ブリッジをチューン・O・マチックのものに変更する
②ブリッジ自体を交換する
③オリジナルのブリッジを使いつつどうにかする
ほかにもありますが主だったところはこの辺り。
①はニルヴァーナのカート・コバーンが施していた改造ですが、ボディをザグらないといけないのと、弦ごとに高さを調整できない(指板のRに合わせられない)ので却下。
※ちなみに新しいジャズマスターやジャガーにはこの改造が施されたものもあります。
②は意外と高い買い物になりそうなのでとりあえず候補から外します。
そこで③になるのですが、定番の方法はブリッジのポールにテープをぐるぐる巻いてポール自体を太くする方法。これで穴の隙間をなくします。
しかしこの方法はあまりスマートとは言えません。そこで調べているとあるじゃないですか、いいものが。
それがこちら。ドン。
見たところ何の変哲もないプラスチックのパーツですが、どっこい、このパーツがいい仕事をするのです!
実はこのパーツ、ジャズマスターなどのブリッジの穴の直径と同じに作られていて、さらに真ん中の穴はブリッジの直径と同じ。
これが
こうなります。
で、これをブリッジの穴にスポッと差し込めばガッチリと安定してもうブレない、という寸法です。
ここで注意点が一つ、ギターの精度なのかこちらのパーツの精度なのか、かなりきっちりと作られているためそのまま入らない場合もあるようです。
その場合はプラスチックにカッターなどで切れ目を入れて差し込むようなのですが、それはググって自己責任でお願いします。
この穴に
このように入ります。
という訳で早速装着!
このムスタングにはピッタリとハマったので加工の必要はありませんでした。
※編集長の自宅のジャガーには一発でハマらず四苦八苦した後ハマりました。個体差があるようです。
肝心の音に関してですが、ブリッジが安定したことで弦のビビリはなくなり、チューニングも安定するようになりました。サスティーンも伸びるようになった気もします。
こんな風に自分の愛用の楽器をカスタマイズすることで楽器に対する愛着も湧きますよね。
ジャズマスター、ジャガー、ムスタングなどのブリッジ問題でお困りの方は参考にしてみてください。
それでは良きエフェクターライフを!