追悼!ギター界のレジェンド、エディ・ヴァン・ヘイレン特集!!
2020.10.08 アーティスト特集2020年10月6日、ギター界のレジェンドエディ・ヴァン・ヘイレンが闘病の末に咽頭がんで死去した、というニュースが飛び込んできました。
今回は追悼の意味を込めて、エディ・ヴァン・ヘイレン特集をお送りします。
来歴
アメリカ人という認識をされている方も多そうなエディですが、実はオランダ生まれ。1955年1月26日にオランダ人の父とインドネシア系の母との間に誕生し、その後12歳のときにオランダからアメリカ カリフォルニア州へと移住します。
クラリネット奏者の父の影響もあり、子供の頃からピアノやヴァイオリンを演奏していたヴァン・ヘイレン兄弟ですが、アメリカ移住後にテレビで見た映画『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』に影響され、弟のエディがドラムを、兄のアレックスがギターを始めます。
しかし兄のアレックスのほうがドラムの演奏が上達し、互いに楽器を交換してエディはイヤイヤギターを演奏することになります。
イヤイヤ手にしたギターがスタートなんて、人生どう転ぶかわかりませんね。
その後バンド活動を開始し、1978年ヴァン・ヘイレンとしてデビュー、大成功を収めます。
ヴァン・ヘイレンの前にはジェネシスというバンドで活動、トロージャン・ラバー・カンパニー、ブローケン・コムスなどと名前を変えつつ活動を続ける間も兄弟で活動をしていたようです。
その後マンモスというバンド名で活動を始めてから、かのデイヴィッド・リー・ロスをバンドに迎えた後、バンド名をヴァン・ヘイレンと改めたようです。
その後バンドはサミー・ヘイガー、ゲイリー・シュローン、サミー・ヘイガー、デイヴィッド・リー・ロスとヴォーカルを変えつつ活動休止、再結成しながら活動を続けますが、エディのがん治療のため、2015年以降は活動休止状態となっていました。
ギタリストとして
ギタリストとしてはタッピング(ライトハンド)奏法のイメージの強いエディですが、最も大きな影響を受けたロックギタリストはクリーム在籍時のエリック・クラプトンを挙げています。クラプトンといえばMr.スローハンド、ですよね??
エディが広めたと言われるタッピング奏法はギターを弾く人ならみんな知っている、一度はやってみたことがあるんじゃないかというほど有名な奏法ですが、レッドツェッペリンの楽曲「ハートブレイカー」でジミー・ペイジがハマリング・オンやプリング・オフを用いる箇所を右手の人差し指を左手の6本目の指のように使うことで奏法の着想を得たと語っているそうです。
またギタリストとして有名なエディですが、実はピアノも演奏することが出来、作曲はピアノで行っていたようです。楽曲によってはギターではなくキーボードを演奏している楽曲もあります。代表曲の一つ「Jump」内でもキーボードを演奏している姿を見ることが出来ます。
エディが参加した楽曲で有名な曲といえば、なんと言ってもマイケル・ジャクソンの「Beat It」ではないでしょうか。しかしエディが実際に演奏したのはギターソロのみで、それ以外のパートはスティーブ・ルカサーによる演奏だそうです。ちなみにギターソロはアドリブだそうですが、ノーギャラでデイヴィッド・リー・ロスに怒られたくらいなので、フラッと立ち寄ってチャチャッと弾きました、とかいうノリだったりするんでしょうか。
エディ・ヴァン・ヘイレンの使用エフェクター
デビュー以来使用していた独特の柄のストラト「フランケンシュタイン」が有名ですが、実はこのギター、200ドルで手に入れたギターを自分でカスタムして作ったそうです。もちろんペイントもエディ。そういえばどことなく日本の有名なギタリストのペイントを彷彿とさせるようなデザインです。
1991年以降はミュージックマンと契約してシグネイチャーモデル「Musicman EVH」を発表し、メインギターとして使用していましたね。
数多くのエフェクターを使用していたエディですが、その中でも今回はエディ・ヴァン・ヘイレンモデルとして販売されている機種をご紹介したいと思います。
Jim Dunlop Eddie Van Halen Signature Wah
基本すべてのエディ・ヴァン・ヘイレンモデルのエフェクターはフランケンシュタイン柄だと思われますが、まずはこちらのワウ。
レンジが広く、エディファンでなくとも使いやすいエフェクターです。
MXR EVH90 Van halen Phase 90
エディモデルのフェイザーです。もちろんこちらもフランケンシュタイン柄。
コントロールはオリジナルと同じく1つですが、左上のスイッチによって2種類のバリエーションが選べるようになっており、Phase 90よりも音が太く、かなり使いやすいエフェクターです。
MXR Flanger EVH-117
EVH Phase-90と同様、初期Van Halenサウンドには欠かせないフランジャーです。
従来のM117R Flangerに追加したEVHスイッチにより、更に過激なジェットサウンドを出せるようになります。
MXR EVH 5150 Chorus
エディ・ヴァン・ヘイレンのクラシックなアナログコーラスサウンドを再現したエフェクターです。
入出力レベルの切り替えやステレオアウトを搭載し、現代のプレイヤーが求める機能も備えていて、かなり色々な使い方ができそうなエフェクターです。
まとめ
エディ・ヴァン・ヘイレン特集、いかがでしたでしょうか。
長い闘病生活を送り65歳という若さで眠りについた伝説のギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレン。後のギタリストに与えた影響は測りきれませんね。エディは亡くなってしまいましたが、彼の作ってきた音楽とその功績は今後も皆さんの記憶に残り続けていくでしょう。
心よりご冥福をお祈りします。