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『Bloodthirsty butchers』『射守矢雄と平松学』のベース。射守矢雄特集

『Bloodthirsty butchers』『射守矢雄と平松学』のベース。射守矢雄特集

アーティスト特集

本日もeffectorpressにご訪問いただきありがとうございます。
今回は『Bloodthirsty butchers』『射守矢雄と平松学』のベーシスト、射守矢雄氏についてご紹介します。

目次

来歴

射守矢雄氏は日本語オルタナティブの先駆者「Bloodthirsty butchers」のベーシストであり、現在は平松学氏(FOUL)との低音ユニット「射守矢雄と平松学」で活動しています。

Bloodthirsty butchers

Bloodthirsty butchers(以下、ブッチャーズ)は、ギターボーカル吉村秀樹(よしむら ひでき)、ベース射守矢雄(いもりや たけし)、ドラム小松正宏(こまつ まさひろ)からなる1986年結成の札幌出身のバンドです。後に田渕ひさ子(ナンバーガール、toddle、LAMA)が加入します。

共演した海外アーティストには、「Fugazi」や「Beck」、「Rage Against the Machine」、「J・マスシス(Dinosaur Jr.)」などなど国内外問わず多くのアーティストから高い評価を得ています。

オルタナティブな音にのせた、ギターボーカル吉村さんの歌う日本語詞の心象風景は最高です。感情がビシビシ伝わってくる歌とギターは、いつまでも私たちの心に寄り添い、揺さぶり続けます。

アルペジオを多用したベースライン

こちらはYASAIが好きなブッチャーズのライブ映像です。繊細なベースによるアルペジオのイントロから始まり、徐々に朝日が登り最後にギターを放り投げるまでの美しいライブです。

最近ようやく気づいたのですが、ブッチャーズは、射守矢さんのベースがバンドサウンドの軸になっているのですね。アルペジオを多用した奥行きのあるベースラインも無骨に歪んだ刻みもYASAIの憧れです。
吉村さんもインタビューで「ブッチャーズのバンドサウンドにおいて中心に持ってくるのはベース。ギターはそこに乗っけただけという感じ」と答えています。

和音のアルペジオと歪ませたベース音は、ドラムと共に吉村さんをしっかりと支えています。

射守矢雄と平松学

「射守矢雄と平松学」では、ブッチャーズとはまた異なった視点から射守矢さんの魅力を感じることができます。
2本のベースとバスドラのみで構成されてますが、これだけでそんな音が出せるのかって感じです。

相方の平松学さんは「foul」のベーシストでもあります。「foul」は今年2021年9月24日からドキュメンタリー映画が公開中です。Less Than TV 谷ぐち順さんのドキュメンタリー映画『MOTHER FUCKER』(2017)と同じ大石規湖監督で、こちらも気になるところです。

使用エフェクター


エフェクターはElectro Harmonix Holy Grailを使用されています。しかも初期型と現行型の二台使いです。
あまりベースに使うイメージはなかったのですが、リバーブにリバーブを重ねることでサウンドに奥行きが出るそうです。シンプルなコントロールで、馴染みの良いリバーブサウンドが鳴らせます。

まとめ

まだ射守矢さんのベースを聴いたことないよという方は一度その音を聴いてみてはいかがでしょうか。お勧めCDはBloodthirsty butchers『kocorono』です。

またブッチャーズは結成35周年、ドキュメンタリー映画『kocorono』の公開から10年のいま、11月12日から12月2日までシネマート新宿にて再公開される予定です。ぜひ機会があれば、彼等のバンドが存在していた記録を目撃していただきたいです。

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