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ベースの音作りに欠かせない?プリアンプの必要性と選び方!

エフェクター紹介

エフェクターは比較するとベース用の製品の方が圧倒的に少なく、ベーシストよりギタリストの方が使用頻度が高いのですが、プリアンプだけは特別です。
ベーシストにとって重要なエフェクターであるにもかかわらず、役割や必要性を聞かれるとうまく答えられないベーシストも多いのではないでしょうか?

今回はプリアンプとは何か?必要性と選び方について紹介します。

プリアンプとは?

ギターやベースにおける「アンプ」は音を作り込むプリ部、作り込んだ音を増幅させるパワー部、そして増幅させた音を流すスピーカーの3つに分かれます。

そしてプリ部とパワー部が一体化しているものを、ヘッドアンプと呼びます。
スタジオ等においてあるアンプを見るとスピーカーの上にジャックを差し込んだり、ツマミを調整する部分があると思いますが、あの部分の事ですね。

私たちがプリアンプとして呼んでいるエフェクターは、プリ部を独立させたものであり、アウトボードプリアンプとも呼ばれます。

ベーシストにおけるプリアンプ


ギターの場合はスタジオやライブハウスにあるアンプはMarshallやJC-120等、ある程度決まっていますが、ベースアンプは場所により異なる為、音が異なってきます。
バンド全体の音にも関わってくる為、初めてのスタジオでの音作りは重要且つ大変です。

プリアンプを持っていれば、自分の機材だけで音作りをある程度固める事が出来る為、環境が変わっても対応しやすいです。

エフェクターは使わないというベーシストもいるでしょう。
それも選択肢のひとつですが、プリアンプはライブやスタジオだけではなく、レコーディングにも真価を発揮します。
例えばパソコンに音を取り込む際にベースを直接繋いだ場合、ベース単体の音だと貧弱に聴こえます。
ベースとパソコンの間にプリアンプを経由する事で、アンプから通したような音に変わります。これはプリアンプもアンプの一部だからですね。
音の太さや温かみが増す為、レコーディングやパソコンでの作曲をする場合は持っていて損はありません。

プリアンプを繋ぐ位置

プリアンプを繋ぐ位置によりベース音も変わってきます。スイッチャー等でそれぞれのエフェクターが独立していない場合は、ベースの直後に繋ぐのが一般的です。これはプリアンプの音を他のエフェクターにも絡ませる為です。

プリアンプで歪んだ音を作り、オーバードライブやディストーションとして活用するケースもあります。そんな時はコンプレッサー→プリアンプの順番で繋ぐのも1つなので、色んな組み合わせを試してみましょう。

プリアンプの選び方

プリアンプは各メーカーが製作しており、人気の種類だと上位版等もある為、本当に沢山の数があります。
適当に購入して「イメージと違った」とならないよう、ポイントを紹介します。

自分の出したい音を考える

これはバンドの特色や楽曲にもよりますが、「パンクロックのような歪んだ音」「原音のイメージを損なわない、クリーンな音」等のイメージを持つ事です。

機能をどこまで重視するか

近年のプリアンプは音の調整をするだけではありません。
パソコン等に繋いで設定が出来るもの、ヘッドフォンを繋いで自宅練習やレコーディングで音を確認するもの等、+αの機能が備わっているものもあります。

その分値段が高い為、手軽に買えるものではありません。例えばプリアンプとしてもディストーションとしても使えるAlpha・Omegaという人気機種があります。
こちらの上位種Darkglass Electronics Alpha・Omega Ultraの方はツマミが増え、更にパソコンでの音作りが可能になりました。

Ultraの方だけでなく、どちらも人気機種です。Alpha・Omegaの相場は3万円台ですが、Alpha・Omega Ultraは4万円台と値段は更に変わりますし、消費電力も異なります。

自分がそのプリアンプをどこまで活用するかを考えてみましょう。他にもエフェクターが必要になるかもしれません。あえて過去の機種を選ぶのも1つです。

DI機能

DI機能はプリアンプから直接PAのミキサーに音を送る機能です。
ライブでお客さんに聴こえる音と、自分が作った音を同じにする為にはDI機能が搭載されているものをオススメします。ライブの頻度が多いベーシストは考えておきましょう。

定番のプリアンプを選ぶのも1つ

プリアンプの中には多くのベーシストが愛用するモデルがあります。愛用者が多い分、音作りの方法もネットで検索すればすぐ出てきます。

ベーシストの中で特に人気があるのは

MXR / M80 BASS D.I.+
Sansamp BASS DRIVER DI V2です。

DRIVER DI V2は様々なプロのベーシストに使われていますが、どんなアンプに繋いでもSansamp独特の音になります。勿論演奏者の技術や他のエフェクターの兼ね合いで独自の音は出せるものの、ある程度の傾向は出てきます。

もし原音重視のセッティングを好むなら
・HAO / BASS LINER
・EDEN / WTDI
・EBS / Micro Bass II
がおススメです。

プリアンプにも傾向がある為、複数台所有する事で、楽曲ごとにバンドの音を変えるのも1つです。

例えばストレイテナーのベーシスト日向秀和はDRIVER DI V2とHAO / BASS LINERをエフェクターボードに組み込んでおり、楽曲ごとに全く異なるベース音を奏でています。

まとめ

今回はプリアンプの概要と、選び方について紹介しました。各プリアンプだけで1つの記事になるくらい、プリアンプは音作りの幅が広く、奥が深いものです。今回の記事を通じてプリアンプに興味を持っていただけたら幸いです。

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