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ベース用オーバードライブの大定番!BOSS “Bass OverDrive ODB-3”

エフェクター紹介

歪み系のエフェクターは近年ギターだけではなく、ベースでも多用されています。種類も豊富にある為、何を使えば良いか迷うかもしれませんね。
あなたがベーシストであり、初めて歪み系のエフェクターを購入する場合はBOSS “Bass OverDrive ODB-3”をおススメします。

BOSS Bass OverDrive ODB-3

BOSSについて

BOSSは日本が誇る老舗メーカーであり、その歴史は実に40年。
この”ODB-3″はBOSSの歴史の中で唯一のコンパクト型ベース用のオーバードライブです。数あるオーバードライブの中でもスタンダードと言え、国内外問わずで多くの愛用者が存在します。
とにかくベーシストが黄色いエフェクターを所持していればBOSSと考えても良いレベルです。

BOSS “Bass OverDrive ODB-3″の魅力

ODB-3は1994年に発売され、未だに大きなモデルチェンジはありません。それだけ完成された音だと分かります。
値段も手頃で新品で10000円程。他のオーバードライブだとEBSのMulti Driveが新品で22000円程。Mad ProfessorのBlueberry Bass Driveが20000円程です。
更に発売から年数も経っているこで、ヤフオクやメルカリで多く出回っているので更に安く買う事が出来ます。当然ODB-3よりも安いオーバードライブもありますが、音の良さと値段の兼ね合いではもっとも手頃です。
オーバードライブという位置付けであるものの、ツマミを調整すればディストーションのレベルまで歪ませる事が出来ます。
沢山あるオーバードライブの中では歪み成分は割と強めなので、ナチュラルな歪みというよりも、歪みを主張したい時に使いましょう。

勿論他にも沢山のベース用オーバードライブが生産されています。ナチュラルに歪ませたい場合は、先程値段をお伝えしたMad Professor Blueberry Bass Driveや、ELECTRO-HARMONIXのBass Soul Food等をおすすめします。

ODB-3の各種ツマミ

ツマミはLEVEL、EQ、BALANCE、GAIN。EQは2つツマミがあるので実質5つです。

LEVEL

最終的な音量を決定するパラメーターです。かけっぱなしで演奏する場合、エフェクターをON/OFFにした時に音の差が出ないよう調整します。反対にソロやリフ等、「ここぞ」という時に使う場合はツマミを上げて、踏んでいる時に音が目立つようにします、

EQ

上の段が高域、下の段が低域です。中央(12時の位置)がフラットで、上のツマミをブーストするとアタック音が強くなり、ギラギラとした派手な音になります。

低音域をブーストするとベースらしい低音を強調出来ます。

BALANCE

左側がDRY、右側がODと書かれています。このツマミは原音と歪みをどの程度混ぜるかを決めます。DRYに回す程、原音の割合が大きく、ODに回す程、歪みの要素が大きくなります。
歪みは単体で聴くと派手に聴こえますが、バンドで聴くと音が埋もれている事も多々あります。元のベースの音をプリアンプ等でくっきりとさせておく事で、歪みつつ音の芯を残す事が出来ます。このBALANCEのツマミがある事で、自然なドライブサウンドを実現出来ます。

GAIN

右に回す程、歪みが強くなります。BALANCEのツマミをODの方に回しておくと、相乗効果で更に歪みの効果が得られます。BALANCEのツマミをDRYに目一杯回しておくと、歪まずに音量のみを持ち上げるブースターとしても使えます。

ODB-3の音作りの手順

  1. まずは既存のベース音と、歪みの成分の割合を決める為、BALANCEのツマミを調整します。
  2. 続いてどの程度歪ませるか決める為、GAINのツマミを調整。
  3. 歪みの質を設定する為、EQを調整。
  4. 最後にlevelで最終的な音量の調整

という手順が一番スムーズです。大事なのは単体の音ではなく、バンド全体でどう聴こえるかです。

音の傾向として60hz~150hz辺りと1Khz~4Khz辺りにクセがあり、この音帯以外が削れる事により、ドンシャリなサウンドを作っています。
仮にベース音が聴こえなくても、ギターの音域がベースに近い場合、それを修正する事で、聴こえやすくなります。
それぞれの楽器が聴こえないと思って音量を上げると音の洪水となり、ボーカルの声がかき消されてしまいます。自分のパートの音域はどこかを意識して音作りをしましょう。

ODB-3の使いどころ

  • GAINのツマミを上げて、歪みを強くする事でソロやリフの飛び道具として使う。
  • 薄くかけて、ベースの音をバンドに馴染ませる。
  • ノイズ音を使い効果音として使う

等が挙げられます。

特にThe Red Hot Chilli PeppersのAround the worldと言う曲の出だしのベース音はODB-3が使われています。とてもカッコ良いですし、安価でこの音が出せるのは魅力です。
ちなみにAround the worldではイントロで使われているものの、ボーカルが入るとOFFになっています。これはODB-3を飛び道具として使っているからです。
常にかけっぱなしにせずにどの場面で使うをベースだけでなく、バンド全体で考えているからですね。

ODB-3の愛用者

国内ではandropの前田恭介、RADWINPSの武田祐介、RIZEのkenken、UNISON SQUARE GARDENの田淵智也、ポルカドットスティングレイのウエムラユウキ等が使用しています。
国外ではRushのGeddy Lee、U2のAdam Clayton、Red Hot Chilli PeppersのFLEA、が使用しています。国内メーカーにもかかわらず、著名なアーティストが使用しているのはBOSSが魅力的なエフェクターだと言う事ですね。

まとめ

今回はBOSS Bass OverDrive ODB-3の紹介をしました。ベースの歪みエフェクターの先駆けとして、20年以上も日本の音楽業界を支えてきた名器です。
ツマミは5種類あり、調整によってはディストーションからブースター、プリアンプ等にも使える為、幅広い活躍が望めます。ベーシストにとっては1つ持っておくと良いのではないでしょうか?

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