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何かを企むバンド、ポルカドットスティングレイの屋台骨!ウエムラユウキ特集!

アーティスト特集

ポルカドットスティングレイは2015年に福岡で結成したバンドです。各々の技術の高さ、ボーカルギターの雫の存在感から結成当初から注目を浴びていました。

2016年3月配信の楽曲「テレキャスター・ストライプ」が注目を浴び、MVは半年で100万回再生を達成しています。現在ではドラマやみんなのうた等、様々なタイアップにも起用されています。

ちなみにキャッチコピーは「福岡出身、何かを企む超常ハイカラギターロックバンド」です。

ウエムラユウキとは

ポルカドットスティングレイのベーシストです。
リードギターのエジマハルシが前に出てくるフレーズが多いのですが、ウエムラユウキはバンドの土台を支えつつも、要所でのキメやベースソロ、卓越したスラップ等、決めるところはしっかりとキメています。その技術からエジマハルシと共にProvidenceとエンドース契約を結んでいます。

定期的にフレーズや機材についてTwitterで動画を上げているので、気になる方はチェックしてみましょう。

ウエムラユウキtwitter

ベース音は歪みと低音を重視しつつも、しっかりと芯を残しているのが特徴です。リードギターとボーカルが高音域を担っている為、ベースはその分歪ませているのでしょう。

エフェクター紹介では最近の機材だけでなく、以前使っていたと公言していたものも補足で紹介します。

プリアンプ

ウエムラユウキは沢山のプリアンプを所有しており、拘りが感じられます。

2018年のツアーではMXR M-80 Bass D.I.+Darkglass Electronics Microtubes b7k V2 OverDrive PreampDarkglass Electronics Microtubes B7K Ultra V2をボードに組み込んでいました。

Darkglassのプリアンプが2種類あるものの、それぞれ歪み方も微妙に異なります。特にB7K Ultra V2はイコライジング機能に定評があります。

2020年の段階ではMXR M-80 Bass D.I.+がTECH21 Bass Driver DIに変更したものの、Darkglass Electronicsの2点は変わりありません。Twitterでも低音域の良さを賞賛しており、気に入っていると思われます。

他のプリアンプとしてCrews Maniac Sound DPA-2Bを所有しています。先程紹介したものと異なり、原音を重視したプリアンプとなっています。センドリターンに繋いだエフェクターの切り替え、イコライジングの切り替え等が個別に行えるので、必要な部分のみ音作りが出来ます。

過去にはイコライザーとしてSource Audio SA170 Programmable EQを使用。歪み系エフェクターしてTECH21 Red Ripper(ファズ)とBOSS ODB-3(オーバードライブ)を使用していました。


イコライジングと歪みは組み込まれた3台のプリアンプで行っているようですね。最近はライブではあまり使用していません。

Maxon cs-550

ギター用のアナログコーラス。Charがプロデュースした事で話題になりました。現在手に入るのは復刻版ですね。ウエムラユウキは初期から一貫して使用しています。

調整はspeed、Depth、Delay timeがある他、側面にMixing Levelという原音とエフェクト音をblend出来るスイッチがあります。コーラスでblend機能があるのは珍しく、幅広い音作りが可能です。温かみのあるコーラスが欲しい方にオススメです。

Maxonはギター用コーラスであり、組み込んでいるベーシストは珍しいですね。

ZOOMB3

マルチエフェクター2017年のツアーではイコライジングとオクターバーに加え、ワウ等の飛び道具として利用していました。

出せる音は広く
・99タイプのエフェクト
・11種類のファズやディストーション
・6種類のレコーディングやコンプやリミッター
・9種類のワウやフィルターとなっています。
更にリズムマシンの機能も備わり、これ1台で練習も可能です。

近年のツアーでは使用頻度は減りましたが、新たにコンパクトで機材を導入した為と思われます。

MXR M82 Bass Envelope Filter

エンペロープフィルター。2018年のツアーに導入している事が確認出来ます。

ワウ系は音痩せや音が埋もれてしまい、飛び道具としての機能が果たせないものもありますが、M82は原音とエフェクト音を独立して調整出来る為、ベース音を損なわずに調整が出来ます。この機能から多くのベーシストの足元に組み込まれています。

BOSS BF-3

ギター、ベース双方で使えるフランジャーです。
MANUAL 効果がかかる中心周波数の調整
RES フィールドバックの調整
DEPTH うねりの深さ
RATE うねりの速さ

更にMODEはULTRA、STANDARD、GATE/PAN、MOMENTRYと選択肢も豊富です。

現在のボードに組み込まれているものの、楽曲で使われているのは電光石火のみです。1曲の為にボードに組み込むという拘りを感じさせます。

EBS OctaBass Studio Edition

ベースの老舗メーカーEBS。2019年には上位種のBlueLabelが発売されていますが、古い方を使用しています。

ツマミは
NORMAL 原音の音量
OCTAVE オクターブ下の音量
TONE エフェクト音の音域の設定
更に音域のピッチを切り替えるスイッチがあります。

以前はZOOMB3のオクターバーを使用していましたが、こちらアナログなのでより温かみのある音を生み出します。最近のボードではこちらを組み込んでいます。

KORG DT-10

定番のチューナーです。圧倒的な精度、ビジュアルの格好良さから人気があります。ZOOMB3にもチューナーは組み込まれているものの、初期からこちらを使用していた事が分かります。

まとめ

今回はポルカドットスティングレイのベーシスト、ウエムラユウキの機材の紹介をしました。太いベース音と歪みはDarkglass Electronicsによる影響が大きいですね。MaxonやMXR M82等、原音とエフェクトをblend出来るエフェクターを多く使用し、低音を損なわない音作りを意識している事が分かります。
今回の記事を通じて、音作りの参考になれば幸いです。

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