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ベースの音作りにこだわりたい!ベース用コンプレッサーの使い方

エフェクター入門

どうも、YASAIです。ベースでよく使われるエフェクターとして、コンプレッサーがあります。
ですが、コンプレッサーが音に与える効果がいまいちピンとこないという人も多いでしょう。

今回はコンプレッサーの特徴や使い方について紹介したいと思います。
理解を深めて理想の音作りを目指しましょう〜。

目次

コンプレッサーの特徴

コンプレッサーは音の粒を揃え、バンド全体に馴染みやすい音作りができます。上手く使うことでバンドサウンドの魅力が数段上がるエフェクターです。

音量の均一化

ベースは指弾きやスラップ、ピック弾きなど弾き方によって音量にばらつきが生じやすいです。

そこでコンプレッサーを使うことで、大きい音を抑え、小さい音との差を縮めます。その後全体の音量を上げることで、音量を均一にさせます。そうすることでベースに安定感を出すことが出来ます。

速いテンポでのルート弾きとの相性がいいです。かけすぎるとベース本来の音が潰れてしまい抜けも悪くなるので注意が必要です。

サステイン(音の伸び)を長くする

またコンプレッサーを使うことでサステイン(音の伸び)を長くすることができます。そのためロングトーンを多用する曲では薄くかける使い方もできます。

コンプそのものの音が好み

単純にコンプレッサーの程よく歪んだ温かみのある音も魅力的です。コンプレッサーは機体によって個性があるので、しっかり弾き比べるなどして選びましょう。

リミッターとの違い

コンプレッサーとリミッターはどちらもダイナミクス(音量の変化)に関わるエフェクターですが、それぞれ効果が異なります。

リミッターはある一定以上の音量になると、全て同じ音量に制限されます。
それに対してコンプレッサーは音量を抑えた後にゲインを上げることで、小さい音と大きい音の音量の差を縮め、音を圧縮させる効果があります。

各種つまみ

コンプレッサーのつまみは主に以下の5つのつまみが必要不可欠であり、これらが機能し合って構成されています。

これらのつまみは必ずしも別々になっているわけではなく、合体して一つのつまみになっている場合もあります。

threshold(スレッショルド)

スレッショルドはコンプレッサーをどれくらいの音量からかけるかを設定するラインです。低く設定すると小さい音でもコンプレッサーがかかり音が圧縮され、高く設定するとスラップなどの大きな音の時にのみ、音が圧縮されます。

ratio(レシオ)

レシオではスレッショルドを超えた音をどれくらい圧縮するかを設定できます。1:1ではコンプレッサーがかかっていない状態です。2:1ではスレッショルドを超えた音は1/2の音量に圧縮されます。

attack(アタック)

アタックでは入力した音にコンプレッサーをかけ始める早さを設定できます。つまり音の立ち上がりどれくらい残すかを決めることができます。

音の立ち上がりであるアタック部分は、最も大きな音量で鳴り、本来のサウンドのカラーが最も強く出る部分です。
アタックを早く設定すれば音の立ち上がりが潰れ、滑らかなサウンドに。遅くすれば弾いて時間が経ってからコンプレッサーがかかり始めるので、音の立ち上がり成分が残り、より本来のサウンドに近くなります。

release(リリース)

リリースはスレッショルドを下回った音に対していつまでコンプレッサーをかけ続けるか長さを調整できます。リリースを短くすれば、すぐに音の減衰が始まりナチュラルなサウンドに。長くすれば、コンプが掛かった状態が長く続くので、コンプ感の強い音が保たれます。

gain(ゲイン)

最後にゲインもしくはレベルで、調整した音を最終的にどれくらいの音量で出力するのかを決めます。

おすすめコンプレッサーを紹介

BOSS/BC-1X Bass Comp


エフェクターの定番ブランド、BOSSのコンプレッサーです。BOSS独自のMDP技術によって、本来のサウンドを損なわないナチュラルな音が魅力です。

EBS/MultiComp BlueLabel


「マルコン」の愛称でも知られているベース用コンプレッサーの超定番です。ナチュラルな音の「Normal」、中音域を強調する「Tube Simulator」、音を分けてスレッショルドを設定する「Multiband」の3種類のモードがあります。

MXR/M87 BASS COMPRESSOR


ナチュラルに音を揃えてくれるコンプレッサーです。上部についているメーターによって、コンプレッサーのかかり具合が見た目からもわかるため初心者でも扱いやすいです。

tc electronic/SPECTRACOMP BASS COMPRESSOR


つまみが一つのシンプルな見た目のコンプレッサーですが、非常に細かい設定が可能です。
TonePrintアプリ機能を使用することで、スマホからより細かく自分好みの音作りが設定できるため、自由度はかなり高いです。

Darkglass Electronics/Hyper Luminal


代表的なコンプレッサー3種に要素を取り入れた次世代のコンプレッサーです。PCと接続することで細かい設定が可能です。

まとめ

コンプレッサーは音の粒を揃え、アタックやサステインを調整することで、ベースの音を安定させる効果があります。また、低音が安定することでバンドアンサンブルにも良い効果を与えます。
音作りでお悩みの方は、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか?

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