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【エフェクター入門】ディストーション編

エフェクター入門

歪み系エフェクターのうちの1つで、「Distortion」は日本語に訳すとまさに「歪み」と言う意味になります。
オーバードライブよりも歪みが強く激しいロックに使われるというイメージの方もいるかもしれませんが、ポップな音楽にも合わせられるとても使い勝手の良いエフェクターです。

ディストーションとは?

オーバードライブやファズと仕組み上の違いはないのですが、あえて図で説明すると以下のようになります。

黄色い破線がオーバードライブのクリッピングポイント(波形を切り取る箇所)だとします。これをもう少し下げた赤の破線がディストーションのクリッピングポイントです。
このクリッピングによってできる平らな線が歪みの量を表しています。オーバードライブよりもディストーションの方が線が長くなるので歪みの強さも大きくなります。

一般的にもオーバードライブよりも歪みが強いと言われ、より重たくて荒いサウンドが得られます。ただ、人によって感覚が異なるのでディストーションとして売られているにも関わらずあまり歪まない、下手したらオーバードライブよりも歪みが弱いなんてこともよくあります。
購入する際はぜひ試奏するかYouTube等で試聴してみることをおすすめします。

初心者におすすめのディストーションエフェクター

BOSS “DS-1X Distortion”

BOSS
定番中の定番メーカーですね。それ故に買って損のない名機です。
BOSSのディストーションは1978年に発売されたDS-1を始めとして様々な種類がリリースされていますが、現代風に改良されたDS-1Xが最も使いやすいと思います。

歪みの強さ、深さは言うまでもなく、クランチからハイゲインまで幅広い歪みを出してくれます。
BOSS独自に開発されたMDPという技術により、ハイゲインでもノイズを抑えてくれるのがポイント。まるでリバーブをかけているかのような残響感も特徴的で音の広がり方が素晴らしいです。
バッキングはもちろんですが、ソロでの使用もおすすめです。存在感のあるサウンドを作ることができます。
絶対に失敗したくないという初心者の方はこちらを買っておけばまず間違いないと思います。まるでギターが上達したように感じられますよ!

BOSS “DS-1X Distortion”

中・上級者におすすめのディストーションエフェクター

Suhr “Riot Distortion Reloaded”

Suhr
アメリカのハイエンド・ギターブランドであるSuhrから2009年に発売されたディストーションであるRiot Distortionの改良版です。

旧モデルと比べて、まるでエフェクターを通していないかのような自然なアンプの歪みに近い仕上がりになっています。また、低域と中域が少し抑えられているので、キレのあるサウンドになります。それでいてバンドサウンドの中でも埋もれないようトップの音が音痩せせずにしっかり出るように設計されています。歪みの強さも申し分ありません。
ノブの真ん中についているvoiceスイッチでミドルの出力を変えることができます。右にすると中域が抑えられたドンシャリサウンドに、左にするとナチュラルなトーンに、真ん中にするとかなり抜けの強いソロサウンドになります。
高級ブランドなのでお値段はそこそこ張りますが、設定次第で色々な用途に使えるのでとても便利なディストーションだと思います。

Suhr “Riot Distortion Reloaded”

320design “Brown Feather”

320design
320designは今とても注目度の高い国産のエフェクターメーカーであり、中でもBrownFeatherはその代表機種としてトップギタリストたちの間でも人気のハンドメイドエフェクターです。
名前の通りブラウンサウンドを意識したエフェクターですので、EVHの音を探し求めている方はご存じの方が多いかもしれませんね。

volume、wide、narrow、gainの4つのノブがついており、聞きなじみのないwideとnarrowは主にトーン調整で使われます。
それぞれ異なる帯域を担っており、wideはサウンド全体の明るさを、narrowは高域を調整してエッジを出すのに使えます。
激しい歪みというよりかは少しマイルド感のある上質な歪みで、クランチからリードまで幅広く活用できます。ゲインを絞っても上げても強く芯をとらえることができるのでハードロックなバンドサウンドの中でもしっかりと存在感を出すことが出来ます。
コアなファンからは「一生モノ」と言われることの多いこのモデルはボードの中のメインの歪みとして君臨するにふさわしい機種だと言えます。

320design “Brown Feather”

強く歪みたい方におすすめ!Emma electronic “ReezaFRATzitz2”

Emma electronic
細かいことはいいからとにかく強く深く歪むペダルが欲しいと言う方におすすめのハイゲインなディストーションペダルです。
少しゲインを上げただけでもゴリゴリに歪むのでジャンルは限られてくるかもしれませんが、これ以上ないくらいワイルドで唸るようなサウンドが手に入ります。
特筆すべき特徴として、独自の「アントゥルー・バイパス」を採用していることです。スイッチの切り替え時に起こる音切れや音質の変化を抑えてくれるなどトゥルーバイパスにありがちなデメリットを解消してくれています。
また、かなり強い歪みと書きましたがBIASノブを調整することで幅広い音作りが可能でありバッキングからリードまで柔軟に使用することができるので使い勝手は良いと思います。
今の歪みに物足りなさを感じている方はぜひ試聴してみて頂きたい逸品です。

Emma electronic “ReezaFRATzitz2”

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ぜひいろいろな機種を比べて、お気に入りのディストーションを選んでみてください!
ディストーションの一覧はこちらから

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