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帰ってきたペッパーズ!ジョン・フルシアンテ特集

アーティスト特集

今回は2019年末にレッド・ホット・チリ・ペッパーズへの復帰を発表したギタリスト、ジョン・フルシアンテの使用エフェクターに迫りたいと思います!

ジョン・フルシアンテとは

ジョン・フルシアンテは1970年アメリカ出身のギタリスト、シンガーソングライターです。小さい頃から音楽漬けだったジョンは15歳の時にレッド・ホット・チリ・ペッパーズと出会い、その音楽性やパフォーマンスに魅了され、ライブの追っかけだけでなく、レッド・ホット・チリ・ペッパーズの楽曲を完璧に弾けるまでのめり込んだそうです。
その後ギタリストのヒレル・スロヴァクがオーバードーズで死去した際、後任ギタリストとして若干18歳でレッド・ホット・チリ・ペッパーズに加入します。その後の活躍は皆さん御存知の通り。

しかしスターダムを駆け上がるバンドにプレッシャーを感じ、次第にヘロインに溺れるようになり、遂には1992年日本公演中にバンドを飛び出してしまいました。
その後2年にも及ぶ苦しいリハビリを超えてドラッグを抜け出したジョンは、1999年にレッド・ホット・チリ・ペッパーズに復帰し、名曲、名盤を次々に発表します。

バンドが2枚組の大作「Studium Arcadium」を発表した3年後の2009年、自身の音楽を追求したいとの理由でバンドを脱退したジョンは、ソロ活動を精力的に展開していきます。
ギタリストとしてのイメージが強いジョンですが、ジョン・フルシアンテ名義のソロアルバムでは様々な楽器を演奏するだけでなく、電子楽器やコンピューターを駆使したトラックメイカー、trickfingerとしても活動しています。
そして2度目の脱退から約10年後の2019年末にレッド・ホット・チリ・ペッパーズへの3度目の加入が発表されました。

ジョン・フルシアンテの使用ギター

ジョン・フルシアンテのギターと言えばなんと言ってもフェンダー・ストラトキャスター!それも60年代の塗装の剥がれた一見ボロボロのギターです。実はこのギター、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ2度目の加入の際、ギターを持っていなかったジョンにヴォーカリストのアンソニーがプレゼントしたものなのだそうです。
ほかにも50年代のフェンダー・ストラトキャスターやテレキャスターなどを使用していますが、所謂ヴィンテージギターを多く使用しているようです。意外なところではグレッチのホワイトファルコンやフェンダー・ジャガー、フェンダー・ムスタングも所有しているようです。

ジョン・フルシアンテの使用エフェクター

Ibanez WH-10

ジョン・フルシアンテのエフェクターと言えばこれ、という方も多いのではないでしょうか。
CRY BABYやVOXなど伝統の機種ではないところがパンクスのジョンらしい(?)ような気もしますがエフェクトのかかる帯域がほかのワウよりも広く、激しい演奏ができるワウです。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズの楽曲でWH-10踏みまくるソロプレイを聞くことが出来ます。

BOSS DS-2 TURBO Distortion

BOSSの歪み系代表エフェクター。古くから販売されているため、一度は使ったことがある、という方も多いのではないでしょうか。
ジョンはTURBO II、すべてのつまみをフルにして使用しているようです。

MXR M133 Micro Amp

ジョンの特徴的なサウンドの一つであるシングルコイルピックアップのクリーンに近いクランチサウンドはこのエフェクターで作られているようです。全体の音量を持ち上げて音の輪郭をはっきりしてくれます。つまみが一つというのも潔くて扱いやすいですね。

Moog MF-101 Lowpass Filter

ジョンの足元のペダルボードに見られるMoogの大きい筐体のエフェクターの一つ。名曲「Dani California」のリフで使用されています。

Moog MF-103 12-Stage Phaser

ジョンのペダルボードの大きい筐体のもう一つのエフェクター。こちらはフェイザーですが、同じくレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーも愛用しているとのことです。

Z VEX FUZZ FACTORY

ジョンのプレイではファズを使ったフレーズも多く聞かれます。定番BIG MUFFも使用しているようですが、今回は回路にゲルマニウムを使用したこちらのZ VEX FUZZ FACTORYをご紹介します。
ファズといえば2つないし3つの比較的シンプルなコントロールのエフェクターが多いですが、こちらは合計5つのツマミを持っています。その分作れるサウンドも幅広く、正統派のファズサウンドからバリバリと唸るノイジーなサウンド、ギターシンセか?と思うようなサウンドも作れます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は3度目のレッド・ホット・チリ・ペッパーズ復帰を果たすジョン・フルシアンテを取り上げました。この他にもたくさんのエフェクターを駆使して様々な名曲を紡ぎ出しているジョン・フルシアンテ。
バンド活動だけにとどまらず様々な音楽を吸収し、進化していくジョンは今後レッド・ホット・チリ・ペッパーズでどのようなサウンドを聞かせてくれるのでしょうか。2020年8月現在、新型コロナウイルスの影響でライブ活動などは行えず、楽曲制作を行っているというレッド・ホット・チリ・ペッパーズの新作を楽しみに待ちたいと思います!

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