現代のカッティングマスター!コリー・ウォン特集!!
2020.10.22 アーティスト特集今回はミニマル・ファンクバンド「Vulfpeck」での活動で知られるギタリスト、コリー・ウォン(Cory Wong)の特集です!
目次
来歴
コリーはニューヨーク生まれ、ミネソタ州ミネアポリス育ち。
幼少期に父親の影響でジャズやクラシック・ロックなどの音楽に触れ、9歳でピアノのレッスンを始めます。
やがて興味はロックへと移り、ギターやベースのレッスンを受けパンクロックバンドを結成。
ちなみにコリーは意外(?)にもレッド・ホット・チリ・ペッパーズ、ウィーザー、フー・ファイターズなどの音楽が好きで、本人曰く「90年代オルタナロックキッズ」とのこと。
同時に、今のコリー・ウォンサウンドとは切っても切り離せないであろう、ブラックミュージックにも数多く触れ、特にプリンスに強く影響されたようです。
その後ミネアポリスの音楽大学に通い、2000年代後半〜2010年代初頭にかけてジャズクラブでの演奏を始めます。
コリー・ウォンの音楽キャリアのスタートは、現代ジャズだったのですね!
Vulfpeckへの参加
皆さんご存知「Vulfpeck」に出会うのが2013年。
すぐに意気投合した彼らはジャムセッションを行うようになり、後に「Cory Wong」という楽曲もバンドのアルバムに収録されました。
その後しばらく時間が経ち、2016年にリリースされた「The Beautiful Game」以降は現在までレコーディングにライブにとほぼすべての活動に参加しています。
正式メンバーでは無いながらも、カッティングを中心とした唯一無二のプレイで楽曲を支え、今やバンドに無くてはならない存在。
セルフプロデュースのみで14,000人の観客を集めた、あのマディソン・スクエア・ガーデンでのライブにももちろん出演しています。
ソロミュージシャンとして
コリーは2017年、ソロデビューアルバム「Cory Wong and The Green Screen Band」をリリースし、
その後もコンスタントにスタジオ・アルバム、ライブ・アルバムを発表し続けています。
ファンクを中心にR&Bからポップスまで、インストゥルメンタルやフューチャリングアーティスト(トム・ミッシュも!)との楽曲、更にはオーケストラとの共演まで、
ギタープレイだけではなくコリーのプロデュース能力の高さも感じられるアルバムばかりです。
アルバム「Elevator Music for an Elevated Mood」に収録された「Golden」という楽曲では、
リズムギタリストらしからぬ(?)熱いギターソロを聴くこともできます。
コリー・ウォン(Cory Wong)の使用エフェクター
さて、前置きが長くなりましたがコリー・ウォンの使用エフェクター紹介です。
今回は一部のみの紹介となりますが、ミュージシャンページも是非ご覧ください。
ギターはもはやトレードマークのストラトキャスター(Fender Highway One Stratocaster)ですね。やはりカッティングにはストラト。
Wampler Pedals / Ego Compressor
まずはこちら、Wampler Pedalsのコンプレッサー「Ego Compressor」。
コリー・ウォンサウンドに欠かせない、非常に重要なペダルです。
こちらの動画の中で、本人がしっかりと紹介してくれています。
Vertex / Steel String Clean Drive
所謂ダンブル系オーバードライブ。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンが使用していた、Dumbleの「Steel String Singer」を忠実に再現したペダルです。
Strymon / Big Sky
12種類ものリバーブタイプを搭載し、最大300のプリセットを保存することもできる超高機能なリバーブです。
まとめ
コリー・ウォン特集、いかがでしたでしょうか。
派手なギターソロは無くても、リズムギターを全面に押し出していくプレイ。
往年のロック・ギタリスト達ももちろんかっこいいですが、音楽の流行も移り変わり、コリー・ウォンのような新ギターヒーローがどんどん現れるのかもしれません!