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どこで使うか分からない、珍エフェクター特集!

エフェクター紹介

今や音楽を制作、演奏する上で欠かせない存在のエフェクター。
プレイヤーはコンパクトエフェクター、トラックメイカーだとプラグインエフェクターでしょうか。
今回はタイトルにある通り「どこで使うか分からない!?」なマイナーなエフェクターのその特徴、具体的な使用例を実際使用しているプレイヤーとともに紹介します。

Moog moogerfooger MF-101 Lowpass Filter

Moog社から発売されたこちらのフィルター系エフェクター、タッチワウのようなものと捉えていただけると良いでしょう。
分かりやすいように説明すると、タッチワウはプレイヤーの演奏のニュアンス、ダイナミクスに反応してフィルターが開いたり閉じたりするものであり、このエフェクターはタッチワウの可変域、かかり具合がもっと細かい所まで調整できるようになったものです。

RED HOT CHILI PEPPERSの名曲「Dani California」で使われているのは有名ですね。

またイギリス人シンガーソングライター Tom Misch がこのようなタッチワウのような使い方をしています。
Yussef Dayesとの共作アルバム「What Kinda Music」の7曲目、「Lift Off」の0:41から聞くことができます。

では、他のフィルター系のエフェクターと何が違うかというと、使う楽器を選ばないところと各ツマミにあるパラメーターがエクスプレッションペダルによって足元で操作できる事です。
この違いはさまざまなユーザーのニーズに応える事ができるためきっとあなたの悩みに応える事ができると思います。

BOSS PS-6 Harmonist

ギタリスト、ベーシストで知らない人はいないであろうBOSS社から発売されているエフェクターであり、プレイヤーの弾いた音からハモりの音を探し出し重ねてくれる優れものだが、最大の特徴はS-BENDモードではないでしょうか。
このモードを設定中に踏むと踏み続ける限り-3オクターブ音が下がり続ける、もしくは+4オクターブ上がり続けさせることができます。

このエフェクターの愛用者はギタリストのROLLY氏であり、ツイストのカバー「燃えろいい女」の4:01から聞くことができます。

BOSS VO-1 Vocoder

ボコーダーと言えばその昔エアロスミスのジョー・ペリーが使用していたのが有名ですが、こちらもBOSS社のエフェクターです。このエフェクターは本来シンセサイザーでのみ可能であった鍵盤で発音した音にマイクで発音した音を混ぜ合わせるという事をギターやベースにも出来るようにしたエフェクターです。

このエフェクターの特筆すべき点は1台で多彩な音が出せる点です。 Daft Punk における「Get Lucky」のようなサウンドがVINTAGEモードで、Bon Jovi における「It’s My Life」のようなサウンドがTALK BOXモードで出す事が可能になっています。また、さらに細かい歌詞までも聞く事を可能にしたADVANCEDモードなど最新の技術が詰め込まれています。

Roland GR-300

今から40年前の1980年に発売された、世界で初の和音発音が可能なギターシンセサイザーエフェクターです。
ギターシンセサイザーエフェクターとはシンセリードやパッド音、シンセブラス音を鍵盤を使わずギターを使用する事による発音を可能にしたものです。
使用には専用のピックアップを取り付ける必要があるが当時としては手軽であったため Pat Metheny が使用、今に渡り愛用しています。

Pat Metheny Group のアルバム「Offramp」の1曲目の「Barcarole」で聞けるサウンドが最もこのエフェクター綺麗に駆使されている例ではないでしょうか。

興味のある方は現在BOSS社からSYシリーズと銘打たれ発売されているエフェクターが3機種あるのでチェックしてみてほしいです!

FREE THE TONE RM-1S

日本は横浜に拠点を置くFREE THE TONE社からのエフェクターであり、 LUNA SEA のギタリスト SUGIZO 氏とのコラボ製品だ。このエフェクターはリングモジュレーターです。
リングモジュレーターとは原音と倍音の間で足し引きされた本来自然発生しない数値を出し、その破滅的な音を活かす事を目的としてできたものです。
SUGIZO氏はこのエフェクトをバンドの中で”音楽的に”突き抜けるリード音として長年使用しており、このエフェクターはその集大成といっても良いでしょう。

LUNA SEAのアルバム「CROSS」から1曲目「LUCA」の3:35から聞くことができます。

まとめ

さあ、「どこで使うか分からない、珍エフェクター特集」お楽しみいただけましたか。選んでみるときちんと楽曲内で使用されているので「どこで使うか分からない」こともないんですが、これらのエフェクターは本来シンセサイザーで使われていた機能をアコースティックからエレクトリックになった楽器たちに対して使えるようにしたものです。
この記事がみなさんの今後の音楽ライフに少しでも役立つ事を祈っています!

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