ベースにもおすすめ!個性派エフェクター MO-2
2021.10.22 エフェクター紹介初めまして。この度EFFECTORPRESS編集部に配属されたYASAIです。
普段はバンドでベースを弾いています。
このサイトを通してエフェクターについて学びながら、皆さんにエフェクターの魅力をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するエフェクターはBOSSのMulti Overtoneです。
このエフェクター、実はベースにもおすすめなんです。
目次
Multi Overtoneとは
ローランドの独自技術「MDP(Multi-Dimensional)」によって、原音に上下オクターブ音を重ねることができるエフェクターなんですけど、他のオクターバーとも違う個性的なサウンドなんです。まずはこちらの動画を、イントロのギターに注目してご覧ください。
オルガンのような特徴的なサウンド
サウンドはRadioheadの『My Iron Lung』のイントロギターにかなり近いと思います。音の重なりの揺れがオルガンのような、いい意味でギターではない音に感じます。
余談ですが、Radioheadの最大のヒットアルバム『Ok Computer』は、YASAIが最初にハマった洋楽のCDです。歌詞が理解できなくても、バンドサウンドとトム・ヨークの歌声で伝わってくる陰鬱としながらも攻撃性を孕んだ独自の世界観が当時の自分にとって衝撃的でした。
なぜマルチがつくの?
話を戻しまして、なぜMulti Overtoneは、この小さな機体でマルチとつくのでしょうか。そもそもマルチエフェクターとはなんなのでしょうか。
マルチエフェクターは一台で複数のエフェクト機能をもったデバイスです。今回のMulti Overtoneはモジュレーション系に分類されますが、単にコーラスだけではなく、オクターバーやピッチシフターなどの要素も備わっているように思います。それぞれの細かな調整はできませんが、その分音作りもしやすい印象です。
各種つまみ
BALANCE
エフェクトのかかり具合を調節できます。右に回すほど深くかかります。
TONE
サウンドの明るさを調節できます。右に回すほどパキッとした明るいサウンドになります。
DETUNE
ピッチを僅かにずらすことで音に厚みを加える、デチューン効果の深さを調節できます。右に回すほど深くかかります。
MIDE
倍音を付加する効果の種類を選びます。数字が大きくなるほど効果が深くなります。
この設定が好き
今回ベースで試奏してみましたが、浮遊感があり個性的な音色はバンドサウンドにおいてオリジナリティとなりそうです。
balanceを上げすぎると低音が削れてしまい芯が細くなってしまいますが、基本的にどのように設定してもそこそこ満足いく音を出してくれます。
個人的にBALANCE 11時/TONE 12時/DETUNE 12時/MIDE 3の設定が、上下のオクターブ音が重なり、低音とのバランスもよく深みが感じられ、教会みがあって好みです。
まとめ
ギターだけでなくベースとの相性も良く、コーラスやオクターバーの代わりや飛び道具としても使えそうです。使い所も多く音作りもしやすい、初心者にもおすすめのエフェクターではないでしょうか。